ASDの困難と問題

ここではASDの特性を持っていると、どのような困難や問題を抱えるのかを見ていきます。

まず、ASDの特徴についてこちらをご覧ください。

ASDの特性について ASDの特性について

ASDの特性は大きく分けて

  • コミュニケーションを上手に取れない
  • 想像力がない
  • 変化を嫌う
  • 目覚ましい記憶力
  • 神経過敏
  • 怒りを抑えられない

でした。
では、これらの特性を持っていると、どのような問題に直面するのでしょうか。
それは年代ごとに異なります。
そして、大人になるにつれて問題は深刻化する傾向にあります。
それでは、学生と大人に分けて問題を見てみます。

学生時代の問題

  • 友達ができない
  • 恋人ができない
  • 周りと馴染めない
  • 暗黙の了解が分からない
  • 空気が読めない
  • 言わなくて良いことを言ってしまう
  • 周りとの違和感を感じる

大人の問題

  • 友達ができない
  • 恋人ができない
  • 結婚できない
  • 周りと馴染めない
  • 暗黙の了解が分からない
  • 人間関係の構築ができない
  • 雑談ができない
  • タイムスリップ現象の発生
  • 知覚過敏
  • 仕事で困る

上のように分けてみました。
分けたとは言っても、共通部分が多くて、

大人の問題 = 学生時代の問題 + α

のような捉え方ですね。

このように共通部分が多く見えがちですが、大人になるにつれてじわじわと相違点が生まれてきます。
次に相違点について見てみます。

学生時代の問題と大人の問題の相違点

何と言っても一番大きな違いは仕事で困るという点です。
ほとんどの大人は生活をしていくために、働かなければなりません。
そこでは、多種多様な人間とコミュニケーションをとらなければなりません。
しかし、コミュニケーションは発達障害を持つ人にとっては最も難しい分野でしたよね。
したがって、当然のように仕事においても問題が発生します。
具体的には

  • 臨機応変な対応ができない
  • 急なスケジュール変更でパニックになる
  • 「あれ」や「これ」や「適当に」など曖昧な表現を解釈できない
  • 常識が分からない
  • 話し言葉で指示されても理解できない
  • 指示を理解できてないため、ミスをする

です。これらの問題は短期では解決せず、日常的に訪れます。
日々このようなストレスに苛まれるとやっぱり精神が疲弊してしまいますよね。
しかし、どんなに疲れていても仕事はやってきます。
つまり逃げ道がなくなってきます。

このように、学生時代と比較して多種多様の人間と付き合わなければならない点。
そして逃げ道が無くなってくる点で学生時代よりも問題が深刻化します。

続いて、これは僕のケースなのですが、大人になるとタイムスリップ現象と知覚過敏が学生時代よりもひどくなりました。
(タイムスリップ現象についてはこちらをご覧ください。)

タイムスリップ現象(鮮明に蘇る過去の記憶) タイムスリップ現象(鮮明に蘇る過去の記憶)

ひどくなる理由を考えてみたのですが、忙しかったり、精神的に追い込まれている時に多くなることに気づきました。
おそらく、大人になるにつれて、知らず知らずのうちに追い込まれている回数が多くなるので、それに比例してタイムスリップ現象や知覚過敏がひどくなったのだと思います。
タイムスリップ現象に関しては、大人になるほど恥ずかしい経験も増えるため、その分思い出されるネタも増えるのかもしれませんね。
また、知覚過敏に関しては都会など外的刺激が強い環境にいると、よりひどくなりました。
やっぱり僕は都会に向いてません(笑)

最後に、上のリストを見ると

・友達ができない
・周りと馴染めない
・暗黙の了解が分からない

は共通点として挙げられますが、学生の場合はこのことがいじめのターゲットにされてしまう傾向が高いのに対して、大人の場合は個性として認められることが多いです。
これは大人になるにつれて考え方が多様化し、この特性を受容してもらえる可能性が高くなるからです。
また、学校というのは非常に狭い世界であることもいじめが起こってしまう要因の一つだと思います。
しかし、根本的な問題が解決した訳ではなく、危害を加えられる可能性が減っただけなので、コミュニケーションのやりづらさはあまり変わりません。

また、恋人ができないという点も共通していますが、いざ大人になって結婚したいと思っても、恋人ができない。
そもそも恋人なんていたことないから、どうしたらいいのか分からないなんてことにもなりますよね。(←まさしく僕です)
まだ結婚が個人の問題なら良いのですが、周りが急かすようになったら悲惨です(~_~;)
このように大人になると「結婚」という問題が現実化して襲いかかります。

このように共通する部分を持っていますが、学生と大人では取り囲む環境が異なるため、結果として起こる現象が異なってきます。

最後に

上で述べた困難や問題はあくまで一般的にASDを含む発達障害の人に起こりやすい事例をまとめたものです。
しかし、個人の努力次第で問題が解決された例もたくさんあります。
発達障害はひとりひとり症状や程度が異なりますので、困難や問題にもムラが出ます。
上で書いたことは一般論として読んで頂けると有り難いです。

まとめ

  • 学生時代と大人では困難や問題が異なる
  • 共通する部分もあるが、現れる現象が異なる
  • 大人になるにつれて問題は深刻化しやすい
  • しかし、努力次第で解決される問題も十分にある

※参考にした本

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です